離婚は破産や死別と並んで人生の三大悲劇と言いますが、まさに悲劇というのに相応しいほどの精神的な負担になります。結婚する時に必ず幸せにすると誓っているわけですから、それを現実にできなかったという事実を突きつけられるわけですから、その時に感じる自分に対する無力感というのは凄まじいものがありました。
姫路で弁護士を介して離婚して1年間くらいは常に自己嫌悪が襲ってきました。自分のことがとてもくだらないもののように思えて何もする気がおきませんでした。そして思い出すのは妻との楽しかった暮らしです。妻とは結婚する前から10年近く一緒に住んでいたので思い出の数というのも計り知れないほどあります。嫌な思いをすることも多かったはずで、別れたいと思ったことも何度もありましたが、不思議と思い出すのはいい思い出ばかりでした。そのことがさらに辛い気持ちに拍車をかけていきました。
今は再婚しましたが、あんな思いは2度としたくないと思うので、努力することができます。