新たなブラック企業の形

ブラック企業といえば、違法行為をしていると思いがちです。労務トラブルがあっても法律に触れるか触れないかと微妙で最近は、どんどん巧妙になっています。例えば、追い出し部屋とか不当な転勤や部署移動並びに仕事を与えないというやり方で本人を精神的に追い詰めるやり方が、主流になっています。また、逆に、無理なノルマや仕事量を与えて、オーバーワークにさせたり、どうして仕事がこなせないのかと劣等感を植え付けたりします。未払いの残業代、法令を超える残業時間、明らかなセクハラやパワハラ等は、ワンマン経営の小さい会社なら未だにありますが、ある程度の規模の会社では、印象悪化もあるため、絶対にそのような事をしません。社員のためではなく、勿論会社のためです。人によって、仕事の捗り具合は違いますが、異常な量の仕事を与えれば、肉体を壊すか精神を壊すか仕事が完了せず困るかという結末になります。逆に、明らかに人員が少ない部署の管理職や賃金が低く魅力のない職場では、誰が管理職になっても、部署を改善することは難しいでしょう。正社員ではなく、非正規社員においても、契約期間内を待たずに首にするため、不当な部署移動や就業シフトカット等が、現在行われています。これも巧妙なブラック企業の新たな形です。労働組合に頼るか裁判を起こすかという対策を行う必要がありますが、その費用や労力を考えれば、争わずに他の会社へ就職するというような形であまり表にはなっていないようです。